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Inter Proto 2018 Series Race Rd.3-4 インタープロトシリーズ 第3戦-第4戦 富士スピードウェイ

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第1大会のプロフェッショナルクラス第2戦で、中山選手はチームに初めての勝利をもたらした。
今大会においても勢いが保たれていることが期待される。

この夏を象徴するかのように、レースウィークの富士スピードウェイは目まぐるしい天候変化に見舞われていた。金曜日の練習走行は、終日ウェットコンディション。目まぐるしく雨量が変化し、時に横殴りの雨に見舞われたほど。土曜日からはドライコンディションとの予報だったのでセットを詰める必要もない。この日走行したのは中山選手だけで、末長選手は夜にチームと合流。つまり、末長選手はいきなり予選に挑むことになる。
誰もが土曜日の予選で初めてドライコンディションを走る。その意味で、条件は一緒だが、ひどいウェットコンディションであってもドライバーにはウォーミングアップになったようだ。ジェントルマンクラスの予選に挑んだ末長選手は、まずは1分57秒台からの走り出しとなり、その後1分54秒306、52秒434と着実にタイムを刻んでいく。が、トップはその時すでに1分50秒を切っており……。いったんクールダウンを挟み、肩慣らしも済んで、最後の仕上げにかかろうとしたところで、無情にも赤旗が。7分ほどを残して予選の終了となった。末長選手は9番手、Gクラス6番手となった。しかし上位のドライバーがタイヤ4本交換を強いられ、グリッドダウン。第3戦決勝レース、末長選手は8番手グリッドから挑むことになった。
「昨日走っていないので、これからでしょう(苦笑)。赤旗も出て、最後に決めるぞってところで、タイミングも悪かったですね。まぁ、それも仕方ない。決勝でじわじわと順位を上げて来ますよ」(末長選手)

一方、プロフェッショナルクラスの予選では、中山選手は計測開始と同時にコースインし、まずは入念にウォームアップを行う。そして計測3周目から右足に力を込めて、1分47秒888をマークすると、次の周には1分47秒758にまで短縮。だが、そこまでだった。コースを果敢に攻め立てたことで、タイヤはすでにピークを迎えており、中山選手はチェッカーを待たずピットイン。8番手グリッドから第3戦決勝レースに挑むこととなった。
「前回から変えたセットアップが、昨日ウェットコンディションだったことで、今日ぶっつけになって、それが原因かはまだ分かりませんが、すごくバランスが変わってしまったので、タイムが伸びませんでした。とりあえず、セットを元に戻してみようかと思っています」(中山選手)

15周で行われたジェントルマンクラス第3戦、4番手がマシンの修復が間に合わず、出走を取り消し。少しでも順位を上げたい末長選手にとっては、ひとつチャンスが広がった格好だ。しかし、石橋を叩いて渡るタイプの末長選手は、オープニングラップを慎重に行ったがあまり、2ポジションダウンからのレース開始となる。とはいえ、前を行く車両から遅れをとることなく続き、逆転の機会を待つうちにもう1台のテールにも追いついて、7番手争いを繰り広げるように。終盤になるとバトルモードのスイッチが入った末長選手は、予選を上回るタイムを連発するようになり、先行車両のスピンによる後退で、まず8番手に浮上。そして13周目の最終コーナーで1台をパス。そして最終ラップにももう1台を最終コーナーで抜き、6番手にまで順位を上げてチェッカーを受けるとともに、Gクラスの2位を獲得。末長選手は久々の表彰台に立った。
「予選よりも明らかに感触は良かったですし、慌てずに慎重に、ライバルのミスを後ろから見ながら、15周の中にチャンスがあると思ったので、様子を見ながら行って。結果的にいい形になりました!明日も表彰台に立ちたいですね」(末長選手)

金曜日は雨、土曜日は曇り、そして日曜日は晴れ。それも一時期の酷暑が戻って来た印象だ。
本来は6番グリッドから決勝レース第4戦に挑むはずだった末長選手に朗報が届く。またしても上位のマシンがタイヤ交換によってグリッドダウン、5番グリッドに繰り上がることとなったからだ。10周の超スプリント、今度は総合での表彰台も夢ではない。
スタートでもひとつ順位を上げ、末長選手は4番手からレースを開始!トップ3からは離されてしまったものの、後続との差も広げていたこともあり、しばらくはまったく危なげなく周回を重ねていた。しかし中盤に差し掛かると、後続が一気に差を詰めてきた。6周目に1台にかわされ、ここで踏み留まっていれば、2番手のドライバーがスピンで順位を落としていただけに、3番手浮上も夢ではなかったのだが。タイヤはすでにピークを過ぎており、その後も2台の先行を許し、最後は6位でフィニッシュ。それでもGクラスでは3位となり、末長選手は2戦連続で表彰台に上がることに成功した。
「スタートはめちゃくちゃ良かったですね、我ながら。ただ、中盤から前も後ろもいない状態だったので、闘争心が出なかったというか、ちょっと落ち着いちゃったかな。変に余裕があって、その余裕が良くなかったのかもしれません。それと昨日より温度が上がっていたので、最後の方はタイヤがきつかったので……。それでも2戦連続の表彰台は、すごく気持ち良かったですよ!」(末長選手)

末長選手が2戦とも表彰台に上がったからには、プロフェッショナルクラスの中山選手も続かぬわけにいかない。8番手から挑む、8周で争われる第3戦決勝レースは、4番グリッドが開いた形になっていたから、なおのこと。注目されたスタートは一切の波乱なく、まず全車ポジションキープでレースは開始される。だが、2周目に差し掛かると、早くもレースは動いて中山選手は1台の先行を許す。その間に前方との差は1秒ほどに広がるも再び差を詰め、また前を行く車両の後退で7番手に返り咲き、さらに7周目の1コーナーで6番手に浮上。トップのペースが明らかに鈍っていたため、やがてトップ集団の背後にもつけるようになったが、残念ながらそこでタイムアップ。6位でチェッカーを受けることとなった。

ゴールから間もなく、10周で争われる第4戦決勝レースがスタート。またしてもクリアスタートが切られるも、今度はいきなり中山選手にアクションも。ダンロップコーナーでさっそくオーバーテイクを試みるも、ここでの逆転は許されず。その後、6番手は変わらずともトップ集団の背後にまたもつけて、逆転のチャンスを待つものの、誰もがそう簡単に隙を見せてくれるドライバーではなかった。
刻一刻と周回が進んで行く中、終盤にはタイヤが音を上げた。すでに後続には大差をつけていた中山選手は、あえてのポジションキープに徹するように。前大会の第2レースは優勝だっただけに、6位という結果に満足できようはずがないが、この悔しさが今後の逆襲に向けての糧になるに違いない。

「スタートは2レースともポジションキープで、どちらもずっと厳しいレースになってしまいました。直線でつらいのは去年から一緒なんですが、今日はコーナーでもつらかったという感じでした。いつも1、2、3番は決まっている感じですが、今日は4位バトルの3番目がやっとで……。第2レースの後半はタイヤまで厳しくなって、着いていくのがやっとでした。特にリヤタイヤがきつかったですね。涼しい時にはもうちょっと行けると思いますので、次を期待していてほしいと思います」(中山選手)

第3大会は10月6・7日に行われる。末長選手、中山選手とも笑顔で表彰台に立つことを期待したい。

コメント

<末長一範選手>
第4戦のスタートはめちゃくちゃ良かったですね、我ながら。ただ、中盤からは前も後ろもいない状態だったので、闘争心が出なかったというか、ちょっと落ち着いちゃったかな。変に余裕があって、その余裕が良くなかったのかもしれません。それと昨日より温度が上がっていたので、最後の方はタイヤがきつかったので……。それでも2戦連続の表彰台は、すごく気持ち良かったですよ!

<中山雄一選手>
スタートは2レースともポジションキープで、どちらもずっと厳しいレースになってしまいました。直線でつらいのは去年から一緒なんですが、今日はコーナーでもつらかったという感じでした。第2レースの後半はタイヤまで厳しくなって、着いていくのがやっとでした。特にリヤタイヤがきつかったですね。涼しい時にはもうちょっと行けると思いますので、次を期待していてほしいと思います。

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