K-TUNES RACING

2018/4/07(土) 予選

SUPER GT 300 2018 Series 第1戦 岡山国際サーキット

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チームの初陣を地元で迎えるK-tunes Racing LM corsa
中山選手が10番手で予選Q1を突破し
ベテラン新田選手が、ウエットの予選Q2で6位を獲得

国内のモータースポーツシリーズで随一の人気と観客動員数を誇っているAUTOBACS SUPER GTの開幕戦が岡山国際サーキットで開催されている。
今季から新規チームとしてGT300 クラスに参戦する「K-tunes Racing LM corsa」。K-tunes Racing は、岡山トヨペットが母体となっているレーシングチームで、初陣がいきなりのホームコースとなる。チームとしてタッグを組むのは、5シーズンに渡って激戦のSUPER GTを戦ってきたLM corsaで、こちらも販売店の大阪トヨペットグループが母体となっている。
マシンは、昨シーズンのシリーズランキングで3位を獲得したJMS P.MU LMcorsa RC F GT3 で、ドライバーはGT300クラスの最多優勝記録を誇る新田守男選手と、昨年も同マシンのステアリング を握っていた中山雄一選手がコンビを組む。昨シーズンに総監督を務めた影山正彦氏も監督として引き続きチームの指揮を執るなど、チーム体制は申し分ない。
SUPER GTの2018年シーズンは例年と同様の8戦のシリーズ戦で競われるが、唯一の海外戦となるタイラウンドが6月末の開催となり、夏場の過酷な1000kmレースだった鈴鹿ラウンドが走行 距離を短縮させて5月に実施されるなど、例年に対して開催スケジュールが大幅に変更された。
そして、開幕戦の岡山国際サーキットラウンドは、4月7日(土)と8日(日)の二日間のスケジュールが組まれていて、まずは公式練習が7日の午前9時から1時間45分間に渡り実施された。

天気予報では曇りだったが、岡山国際サーキットは明け方に降雨があり、8時過ぎに実施されたFIA-F4の予選では一部がウエット路面となっていて、その状況はSUPER GTの公式練習が開始されても変わらなかった。
まずK-tunes RC F GT3に乗り込んだのは、公式テストでマシンを仕上げてきた新田選手。数回のピットインを挟み18周を走行し、マシンのコンディションやタイヤの比較などを行なう。公式練習が折り返しを迎えると、トラブル車両の発生でコースには赤旗が提示されてセッションは中断する。このタイミングで新田選手から中山選手にドライバーチェンジ。公式テストはスケジュールの都合により欠席となったため、本格的にステアリングを握るのは今シーズン初となった。それでも昨年の1年間を戦い抜いたマシンということで、計測3周目にはベストタイムとなる1分26秒830をマークする。結果的に、このタイムが公式練習のベストで、順位は11番手となった。

<予選>
公式練習の終了から4時間のインターバルを経て行なわれた予選Q1。K-tunes RC F GT3には中山選手が乗り込む。コースインから4周に渡って十分にタイヤに熱を加え、タイムアタックを開始する。5周目には1分26秒043をマークし、翌周はクールダウン。再び7周目にアタックをなうが1分26秒192とタイム更新は果たせなかった。それでも10番手のタイムとなり予選Q1を見事に突破した。
GT500クラスの予選Q1を挟んで実施された予選Q2。スタート直前にコース上空を再び雨雲が覆い、ところどころで雨が降り出す。雨量はすぐに増し、予選Q2はウエット宣言が出された。新田選手がステアリングを握るK-tunes RC F GT3はレインタイヤを履いてコースイン。2周のウォームアップを行ない3周目に1分36秒543をマークし、4周目には1分35秒236までタイムアップする。翌周のアタックを続けたが、先行車に追いつきすぎたことやマシンの挙動が乱れたために、ここでアタックを止めてピットに戻る。K-tunes RC F GT3は予選Q2でも速さみせて6位を獲得した。明日の決勝レースは岡山トヨペットの大応援団が駆け付けるので、チームとしての初陣で好結果を残したいとチームの士気は上がっている。

コメント

<影山正彦監督>
シーズン前の公式テストでは、ライバル勢がどのような状態で走っているのか分からないのでチームがどのポジションにいるのか明確ではありませんでした。ですが、予選でQ1を突破して6位を獲得して力関係がはっきりしました。結果にはホッとしています。今シーズンは、新たなチーム体制となったので、確実な結果が出せて良かったと思います。岡山国際サーキットはRC F GT3 にとって得意とは言えないコースですが、チームの地元となるので攻めのレースをして、予選順位よりも上でゴールしたいです。

<新田守男選手>
3月の公式テストでは、全セッションでステアリングを握ってきたので、まず公式練習では持ち込みのセットアップを確かめるために乗り込みました。状態は悪くなかったと思います。予選Q1を中山選手が突破してくれて、Q2に臨みました。直前に雨が降り出したのでウエットタイヤでコースインして、想定したよりもタイヤの内圧が上がらなかったのと、アタックラップで前走車に詰まって若干のロスはありました。それでも、明日は6番手からスタートできるので、チームと私にとっての初陣としては良い内容だったと思います。

<中山雄一選手>
公式テストはスケジュールの都合で乗ることができず、今日の公式練習で久しぶりにRC F GT3に乗りました。セットアップの完成度は高く、最初から煮詰まっているのが分かりました。予選はQ1を担当して、入念にタイヤに熱を入れながらコンディションを確認してアタックに入り、タイムとしては少し詰められる部分はありましたが、全体的にはまとめられました。ライバル勢は速かったですが、自分の役割は果たせたと思っています。明日は、6番手から上位を狙っていきたいです。

2018/4/08(日) 決勝

SUPER GT 300 2018 Series 第1戦 岡山国際サーキット

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決勝レースは、序盤にポジションアップし5番手を走行するが
タイヤのピックアップに悩まされるとともに
ピットでのマシン修復により14位となり、ポイント獲得を逃す

「2018 AUTOBACS SUPER GT Round 1 OKAYAMA GT 300km Race」の決勝レースが4月8日(日)に岡山国際サーキットで開催された。 K-tunes Racingの地元となる同サーキットには、朝から多くの応援団が駆け付けレースを見守ることになった。
8日(日)の決勝日は、午前中にピットウォークやドライバー紹介などのプログラムが組まれていて、13時5分から13時25分までのウォームアップ走行で、実質的な走行がスタート。K-tunes RC F GT3は、スタートドライバーを務める中山雄一選手が最初に乗り込み6周を走行し新田守男選手にバトンタッチ。新田選手も5周を周回して、決勝レース前の最終確認を行なった。
迎えた決勝レ-スは1万7700人の観客のもとで、予定通りの14時40分に岡山県警の2台の白バイが先導するパレードラップにより幕を開けた。
6番手からスタートした中山選手は、1周目から1 台をパスして5番手でコントロールラインを通過。序盤は1分27秒から28秒のハイペースでポジションを守っていく。5番手のまま10周を走行したところで、タイヤのグリップが下がりペースダウンを強いられる。15周目には8番手まで順位を下げ、その後も3台にパスされて20周目には11番手になってしまう。中山選手は、ポジションをキープするために必死に後続を抑えこむと、次第にラップタイムが回復。一時は1分30秒台まで落ちていたペースも1分29秒台で走行が可能となった。

この状況を確認したチームは、ピットインのタイミングを遅らせて、レースが半分を過ぎた41周目に新田選手にドライバーチェンジ。タイヤとドライバー交換、給油を順調に終えたのだが、序盤のバトルでリアバンパーにダメージを受けていて、オフィシャルから修復するようにとの指示が出た。このマシン修復に約20秒の時間を要したため、新田選手がコースに復帰すると16番手までポジションが下がっていた。
ポイント圏内までポジションを上げようと新田選手は、ハイペースで先行車を追ったが、コース幅が狭く抜き難い岡山国際サーキットなので、簡単にパスすることができない。それでも、49周目には15番手、56周目には14番手と着実にポジションアップを果たしていくが、同時にタイヤのピックアップによりラップタイムが落ちてしまう。苦しい状況だったが新田選手は、走行ラインや走り方を変えつつ上位を狙う。しかし、ピットでのタイムロスは影響が大きく、76周を走行して14位でチェッカーを受けることになった。
K-tunes Racing LM corsaの初陣でチームの地元ということもあり、チーム一丸となって好成績を狙ったのだが、ピットでのマシン修復によりポイントを取り逃す結果となってしまった。それでもK-tunes RC F GT3の完成度は高く、次戦の富士スピードウェイラウンドは優勝経験を持っているコースなので、上位に入ることが期待される。

コメント

<影山正彦監督>
予選はQ2がウエットコンディションだったこともあり6位を獲得できました。しかし、決勝レースは上手くいかないことが多くて、展開にも恵まれませんでした。中山選手のスティントでは中盤にペースが鈍り、燃料が軽くなると、またペースアップしました。マシンのセットアップやタイヤも含めて、まだまだ煮詰める必要があります。BoPの影響などにより昨シーズンに比べて苦しい戦いが予想されますが、次戦は初優勝した富士スピードウェイラウンドなので、上位を目指していきたいです。

<新田守男選手>
ピットでのマシン修復のロスタイムがあったので、コースインしてからは追い上げようとプッシュしました。ですが、途中で先行車に詰まってしまったことや、タイヤのピックアップによってペースが鈍ってしまったのです。もし、順調にドライバー交代をしていたらポイント圏内も見えていただけに残念な結果となりました。それでも、ドライバーも含めてチーム全員が全力で戦った順位で、仕方ないとも思います。気持ちを切り替えて次戦に臨みたいです。

<中山雄一選手>
スタートを担当して、序盤は上位勢と遜色ないラップタイムで5番手を走行できました。しかし、途中からラップタイムが遅くなりピットインを考えましたが、燃料が減ってからは再びペースアップしたので、41周目までピットインを遅らせました。結果は、ポイント圏外だったので悔しいですが、マシンの良いところも確認できたので、次戦以降の戦いには良い展望も見えています。第2戦の富士スピードウェイラウンドは、昨年に優勝しているので、好成績を残したいです。