K-TUNES RACING

SUPER GT 300 2018 Series 公式テスト 富士スピードウェイ

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決勝レースを見据えたプログラムを消化したK-tunes Racing LM corsa。
今回の公式テストも新田守男選手のみだったが合計で191周を走行し、
開幕戦に向けてセットアップの道筋を立てる。

わずか1週間前の3月17日(土)、18日(日)に行なわれた岡山国際サーキットでの公式テストでは、新田守男選手がほぼ初走行となったにも関わらず、2日目にGT300クラスの29台中11番手のタイムをマークして、想定していたテストプログラムを順調に終えたK-tunes Racing LM corsa。
1週間のインターバルを経て開催された富士スピードウェイでの公式テストも、第2ドライバーとなる中山雄一選手が、ニュルブルクリンクでのレース参戦により欠席となり、新田選手が担当することになった。
第2回となった富士スピードウェイでの公式テストは、3月24日(土)と25日(日)の2日間に渡って開催。走行時間は、両日ともに2時間のセッションが2回あり、2日間で8時間の走行枠が設けられていた。
まず、1本目のセッションは24日の10時からスタート。天気は予報通りの曇り空で、一時的に陽が差すこともあったが気温は10℃前後と、この時期にしては寒い一日となった。
K-tunes RC F GT3は、持ち込みのセットアップを確かめるとともに周回を重ねていく。8周を走行した時点でピットに戻り、マシンの確認を行ない再びコースイン。タイヤのウォームアップが終わると徐々にタイムアップし、14周目に1回目のセッションのベストタイムとなる1分37秒940を記録。1時間が経過した時点で、27台がエントリーしたGT300クラスの中で8番手となる。その後は赤旗によるセッション中断もあったが、順調にプログラムを消化。結果として46周を走行し、1分37秒940のベストタイムにより12番手となった。
2時間を空けて14時からスタートした2本目のセッション。K-tunes RC F GT3は、5~8周前後を走行してピットインを繰り返しながら、持ち込まれたタイヤの比較を行ないつつ、セットアップを進めた。3回に及ぶ赤旗中断が発生したために、セッションは予定していた終了時間の16時から10分延長されることとなった。2本目のセッションは合計で50周を走行し、ベストタイムは午前中を上回る1分37秒727をマーク。順位は15番手となった。

公式テスト2日目を迎えた富士スピードウェイは快晴で、多くの来場者を集めて3回目と4回目のセッションが実施された。この日は新田選手のコメントにより、リアのトラクション性能を向上させるセットアップを施すことと、前日と同様にタイヤの比較が行なわれた。
まず、9時15分から2時間に渡って行なわれた3本目のセッション。中盤以降は決勝レースのシミュレーションも含めた10周ほどの連続走行を実施したが、前半は5周程度のサイクルでピットインとアウトを繰り返した。合計で52周を走行し、32周目にマークした1分38秒139がベストタイムで、順位は20番手となった。
13時45分からの4本目のセクションも細かくピットインとアウトを繰り返し、最終的なセットアップの煮詰めを実施した。このセッションのベストタイムも、午前中とほぼ同様の1分38秒137。順位も19番手だった。

2018年のAUTOBACS SUPER GTシリーズに参戦するエントラントが一堂に会することになった2回目の公式テスト。K-tunes Racing LM corsaはタイムを狙うことはせずに、あくまで開幕戦や同じ富士スピードウェイで実施される第2戦のレースを想定してのプログラムに徹した。先日の岡山国際サーキットでの公式テストに比べて、順位としては下がっているが、それでも開幕戦に向けて良いセットアップが見つかったという。
開幕戦の岡山国際サーキットラウンドは、チームの初陣に加えて地元での開催となる。多くの応援団も駆け付ける予定となっているので、チーム一丸となって好成績を狙いにいく。

コメント

<影山正彦監督>
4回のセッションとも、上位のリザルトを狙ったわけではないので、他車に対する順位は気にしていません。決勝レースを見据えたシミュレーションでは、課題も見つかりましたが、良い反応もありました。ただ、昨シーズンに対してBoPでリストリクターが絞られています。トップスピードはそれほど変わらないのですが、トップスピードまでの到達時間が遅くなっています。スピードでは苦しくなっているので、良いセットアップを見つけないと好勝負は望めません。前回の岡山国際サーキットと今回のテストを踏まえて、開幕戦に向かいたいと思います。

<新田守男選手>
今回のテストは、前回の岡山国際サーキットで実施したことに加えて、富士スピードウェイラウンドを見据えてのアレンジも行ないました。前回は、リアの動きに不満があったのですが、2日間を通して色々なセッティングを試した結果として、良い方向性が見つかりました。これは、開幕戦となる岡山国際サーキットでも通じることなので、ポジティブに考えています。ただ、リストリクター径の縮小で、パワーが出なくなっているのは気掛かりです。開幕戦では、RC F GT3の長所をさらに伸ばして戦うことが重要になります。