K-TUNES RACING

SUPER GT 300 2018 Series 公式テスト 鈴鹿サーキット

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鈴鹿サーキットで実施された3回目のSUPER GT公式テスト K-tunes Racing LM corsaは、順調にプログラムを消化し 2日目のドライで2番手、ウエットでトップタイムをマーク
次戦の富士スピードウェイラウンドへ期待が高まる内容となった

今シーズンからLM corsaとタッグを組み、チーム発足当初からの目標としていたSUPER GTに新規参戦することになった「K-tunes Racing LM corsa」。4月7日-8日に岡山国際サーキットで実施された開幕戦では、チームの母体となっている岡山トヨペットの地元での開催ということで多くの応援団が駆け付けた。予選では、ドライからウエットに変わる難しい状況の中で6位を獲得。しかし、決勝レースでは他車との接触によるピットでのロスタイムや、ラップタイムが上がらなかったことにより14位でフィニッシュすることになった。
悔しい結果となった開幕戦からわずか1週間のインターバルを経て、第3回の公式テストが鈴鹿サーキットで開催された。今回の公式テストは、4月16日(月)と17日(火)の2日間に渡って実施され、両日ともに2時間の走行枠が2本設けられ、合わせると8時間の走行時間となる。5月には、ゴールデンウィークに第2戦の富士スピードウェイラウンドが、19日-20日には第3戦の鈴鹿サーキットラウンドと、連戦が組まれている。そのため、今回のテストはどのチームも数多くのメニューを持ち込み、今後のシリーズ戦を占う意味でも重要な走行となる。
第1回目と2回目の公式テストは、第二ドライバーの中山雄一選手がスケジュールの都合で欠席していたが今回も1日目は欠席となり、第一ドライバーの新田守男選手がさまざまなプログラムを消化することとなった。
1本目のセッションは、16日の10時にスタート。路面はドライコンディションとなっていて気温は16℃だった。K-tunes RC F GT3は、持ち込みのセットアップを確かめるためにコースイン。5周ほどの走行でピットに戻りセットアップを変更し、コースに復帰する。このセッションでは、セットアップの確認と変更を繰り返すとともにタイヤテストを行ない終了。新田選手は35周を周回して、タイムは1分58秒347をマーク。GT300クラスの中で12番手という結果となった。

2本目のセッションは、14時20分にスタートし2時間に渡って実施された。午前中のセッションと同様に数種類のタイヤテストをこなしつつ、マシンのセットアップを進めるというメニューに変わりはない。K-tunes RC F GT3に乗り込んだ新田選手は、5周ほど走行してピットに戻るという流れを繰り返し、1本目のセッションよりも多い43周を走行した。タイムは1分58秒254を記録し、GT300クラスの中で12番手となった。
3本目のセッションは、一夜明けた17日の9時にスタート。この日のテストには、前日の午後にドイツ・ニュルブルクリンクから帰国した中山選手がチームに合流し、K-tunes RC F GT3のステアリングを握った。中山選手は、新田選手が1日目にセットアップしたマシンを確かめるように走行を行なう。同時にタイヤテストなどのメニューも消化し、セッションが1時間を経過したときにベストタイムとなる1分56秒549をマーク。このタイムは、非公式ながら従来のコースレコードを上回っていて、K-tunes RC F GT3の仕上がりの良さを示す結果となった。3本目のセッションは、中山選手が37周、新田選手が8周の計45周を走行。中山選手のベストタイムによってGT300クラスの中で2番手のポジションを得た。
最終となる4本目のセッションは、13時30分から開始され、まずはセーフティカーの訓練からスタート。鈴鹿サーキットは、お昼過ぎから雨が降り出し、予想通りのウエットコンディションとなった。3本目のセッションと同様に、最初は中山選手がK-tunes RC F GT3に乗り込む。ウエットコンディションということで、溝付きのレインタイヤのテストが中心となった。両ドライバーが、数種類のレインタイヤの比較テストを実施し、中山選手が25周、新田選手が14周の計39周を走行。周回数は、GT300クラスでは最多となり実りあるウエットコンディションでのテストとなった。結果は、中山選手がマークした2分5秒140がベストで、GT300クラスの中で堂々のトップタイムを獲得した。
3回目のSUPER GT公式テストは、1日目に新田選手が乗り込み用意していたメニューを消化するとともにセットアップを進めた。2日目には、この日から参加することになった中山選手が新田選手の作り上げたマシンで走行を実施。二人のコンビネーションによって、二日目はドライコンディションで2番手、ウエットコンディションでトップタイムという好感触を得ることになった。
次戦の富士スピードウェイラウンドは、昨年の同大会で初優勝を獲得している。サーキットとの相性も悪くないので、チームとしては初表彰台を狙って挑むことになる。

コメント

<影山正彦監督>
今回のテストは初日を新田選手に担当してもらい、2日目は中山選手が中心となってメニューを消化しました。その中で、2日目はドライコンディションで2番手、ウエットコンディションでトップと、今日がレースだったら良かったのに、と思うくらいの内容でした。新田選手は今シーズンからRC F GT3に乗っているので、テストを含めて多くの距離を走って特性を掴んで欲しいです。そういう意味では、複数のタイヤとコンディションで乗れたので、有意義なテストになりました。新しいタイヤに合わせたセットアップも進んでいるので、次戦の結果に期待したいです。

<新田守男選手>
シーズン開幕前の2回のテストと今回の初日を一人で走らせてもらったのですが、まだまだRC F GT3の特性を掴み切って、すべてのポテンシャルを引き出せているとは言えません。1日目のセッションは、去年のデータを見ながら、今後のシーズンの展開も予測しつつ、さまざまなテストを実施しました。2日目は中山選手が来てくれて、ウエットでもドライでもトップ争いができることを示せました。自分が思っているセットアップの方向性やタイヤのインフォメーションにずれがないことが分かったことも良かったです。

<中山雄一選手>
開幕戦前の2回のテストと今回の初日とスケジュールが合わずにチームに迷惑を掛けてしまいました。2日目から乗ったのですが、新田選手がしっかりとマシンを仕上げてくれたおかげで、乗りやすかったです。多少のセットアップ変更を行ない、すぐにタイヤテストに入りました。午後はウエットコンディションでレインタイヤのテストを行ないました。元々、ウエットコンディションではブリヂストンタイヤが強いので、上位のタイムを記録できると感じていましたが、トップタイムは嬉しいです。次戦は、初優勝した富士スピードウェイラウンドなので、ぜひ好成績を収めたいです。