K-TUNES RACING

2019 Rd.4 Preview不確定要素の多いタイ・ラウンド
絶対的に不利を跳ね返すことができるのか?

3戦で2勝!!K-tunes RacingはAUTOBACS SUPER GTの2019年シーズン序盤、大きな成果を得た。開幕戦の地元・岡山、そして2年連続となる鈴鹿で、快勝を果たしたのだ。良い結果が残ったチームにハンデキャップが与えられるSUPER GTでは、近いレースで勝利を重ねることは難しい。他のチームにもハンディキャップが与えられ、競争力が回復するまで勝利はままならないのだ。だから開幕後3戦での2勝は快挙なのだ。

SUPER GTを知り尽くした通算22勝のベテラン新田守男選手と、若手らしい鋭い速さを見せ注目を集めている阪口晴南選手という絶妙なコンビネーション。冷静かつ大胆な作戦だけでなく、チーム内のバランスを巧みに運用する影山正彦チーム監督。初年度にも関わらず昨年2勝を挙げ、さらに進化し続けるチーム=K-tunes Racing。それらが上手く組み合わされた結果といっていいだろう。

ポイントリーダーとして迎える第4戦の舞台は、唯一の海外開催となるタイ。チャン・インターナショナル・サーキットは、このレースウィークでしか走行機会のないコース。それだけにマシンのセットアップもタイヤ選択も、経験値が少ないだけにドライバーを含めたチーム力が問われることになる。高低差のないフラットなコースは、グランドスタンドからコースのほぼ全域を見渡すことができる。コースとしては、シンプルだ。
そして6月のこの時期、タイは雨期であり、雨が降る可能性も高い。いうまでもなく、雨はレースを大きく揺さぶる。その見極めもまた、日本ではないので、困難にもなる。これは不確定要素にもなる。

マシンのウエイトハンデは、第3戦鈴鹿の20kgから、第4戦タイでは60kgへと大幅に増えてしまう。このハンデはGT300クラスの中で、唯一突出していて、当然マシンの性能にも大きな影響が出る。普通に考えれば、苦戦することは間違いない。だがこのコースの経験値はどのチーム&選手も少なく、天候も含めて不確定要素は少なくない。レースは時として、客観的データよりも流れや勢いが優勢なケースがある。果たしてK-tunes Racingと、新田守男選手&阪口晴南選手は、どのような戦いを見せてくれるだろうか??

AUTOBACS SUPER GT 2019 第4戦タイは、6月29日(土)に予選、6月30日(日)に決勝レースが行われる。ちなみに日本との時差は-2時間だ。