K-TUNES RACING

2019 Rd.7 Preview ウエイトハンデが半減する第7戦
チャンピオン争いが剣が峰

2019年シーズンも残り2戦、SUPER GT第7戦は宮城県のスポーツランドSUGOで9月21日~22日に開催される。すでに2勝を挙げているK-tunes Racingにとって、その仕上げの季節を迎える。

現在シリーズポイントはK-tunes Racingは36ポイントで3位。トップは#55ARTA NSX GT3の高木真一/福住仁嶺組で41.5ポイント、2位には#88マネパ ランボルギーニGT3の小暮卓史/元嶋佑弥組で36.5ポイントとなっている。4位は#56リアライズ日産自動車大学校GT-Rの平峰一貴/サッシャ・フェネストラズ組が35ポイントで続いている。ちなみに、この3チームは今シーズン優勝していない。
逆にシーズン前半に2勝したことでウエイトハンデが60kgとなり、K-tunes Racingは苦しいレースが中盤以降続き、ポイントを上乗せすることができなかった。それがランキングトップに居ない原因だ。だがチームは上昇気流に乗ろうとしている。前戦では予選から決勝レースまで常に上位に顔を出した。セーフティカーのタイミングとドライバー交代・タイヤ交換のタイミングはこれ以上ないベストタイミングだったが、終盤はタイヤのパフォーマンスが苦しくなったものの、表彰台は十分に狙えたレースだった。ウエイトハンデに苦しむ中、チームはしっかりとマシンのチェック・メンテナンスを進め、少しでもパフォーマンスを改善できるように取り組んだ成果も小さくない。

第7戦スポーツランドSUGOは、K-tunes Racingにとってシーズン当初からキーとなるコースと思われていた。その理由は最終戦のツインリンクもてぎがマシンの特性に対して不利なコースだからだ。それだけに第7戦SUGOでシリーズをリードするような展開に持ち込まないと、チャンピオンの可能性が小さくなってしまうからだ。

8月10日~11日にSUGOで行われた公式テストは、まさに今回の第7戦の前哨戦でもある。気温や雨など、天候に左右されたものの、K-tunes Racingはベストタイムで5位となった。上位陣を軽量なJAF-GTのマシンたちが並ぶ中、RC F GT3はしっかりと速さをみせてくれた。
スポーツランドSUGOのコースは3.737kmと少し短いだけでなく、そのレイアウトの影響もあってタイム差が出にくい。実際公式テストでもベストタイムを並べるとトップから最下位まで約2.1秒と小さい。それだけにわずかなミス、細かなセッティングがポジションに大きく影響することになる。ただ、そういう意味ではベテラン新田守男選手と、ルーキーながら落ち着いた走りをみせる阪口晴南選手は、安定した速さをミスなく発揮してくれることは間違いない。またチーム力の面でも、ライバルたちに負けているとは思えない。

前戦で今シーズン初めて、優勝以外のシリーズポイント獲得を果たしたK-tunes Racing。チームは登り調子にある。チャンピオン獲得のためにも、大きな成果を残すことが求められる。すっかり涼しくなったスポーツランドSUGOでの熱い走りに期待して欲しい。