2019 Rd.8 Preview
シリーズランキング2位で迎える最終戦
チャンピオン奪取へ向けて全力を尽くす!
いよいよシーズン最終戦、SUPER GT 2019は第8戦の舞台、ツインリンクもてぎがやってきた。ここまで7戦積み重ねてきた戦いの締めくくりを迎えることになる。
シリーズチャンピオン争いは4台に絞られている。K-tunes Racing 96号車とARTA NSX GT3 55号車、そしてグッドスマイル 初音ミク AMG 4号車、リアライズ 日産自動車大学校 GT-R 56号車がチャンピオンの可能性を残している。そのうち4号車と56号車は、現在トップの55号車がノーポイントに終わったとしても、ポールポジション+優勝が最低条件。96号車でも14.5ポイント差というのは大きく、2位以上が必要となる。逆に55号車は他車の順位に関係なく、4位以上なら自力でチャンピオン獲得となる。96号車がポールポジションを取れなかった場合は5位以上でOKだ。リードはそれほど大きい。
今シーズン2勝を挙げたK-tunes Racingは、シリーズチャンピオンに相応しい活躍を見せたと言っていいだろう。スーパーGT最多勝を誇るベテラン新田守男選手と、今シーズンからスーパーGTに参戦が始まった阪口晴南選手のコンビネーションは、開幕戦から高いパフォーマンスを発揮した。それは参戦2年目のチーム力が向上したことも見逃せない。
ツインリンクもてぎは、タイトなコーナーをストレートで結んだ、いわゆるストップ・アンド・ゴーのコースレイアウト。そこで有利なのは大排気量でトルクフルなマシン、例えばメルセデスAMGか、あるいはトラクションに優れた例えばミッドシップ、例えばNSXやランボルギーニということになる。コーナリング性能の高さによって速さを発揮するRC F GT3にとっては、苦手なサーキットということになる。
つまりK-tunes Racingにとってチャンピオンシップを追いかける立場で戦うのが、ツインリンクもてぎというのは、状況としては厳しい。しかしチャンスはゼロではない。可能性がある限り、全力を尽くし、チャレンジングに戦う。実際に新田守男選手は「最終戦前に10点以上勝っていて、チャンピオン取れなかったことがあったからね」という経験もしている。
最終戦はウエイトハンデがゼロ!マシンの持つポテンシャルを全て使った戦いが展開されることになる。ウエイトハンデによって苦しんだシーズン中盤を思い出せば、本来の速さを見せて欲しいところだ。
AUTOBACS SUPER GT 2019シリーズ第8戦は、栃木県ツインリンクもてぎで11月2日(土)に公式練習・公式予選、11月3日(日)に250kmの決勝レースが行われる。シーズンを締めくくる戦いに注目して欲しい。