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【2024年Rd.4富士】96号車が富士で見た景色 ”笑顔と涙、そして初恋"

8月3日・4日に行われたSuperGT Rd.4 FUJI GT 350kmレース。前回の鈴鹿でのレースから約2ヶ月ぶりの開催で、96号車に携わるチームの方々からは、少しシャイな空気感が出ているような気がした。
これは個人的に、96号車のメカニック・エンジニアには硬派な人が多いというイメージを持っているからかもしれない。

土曜日・日曜日ともに雨は降らなかったが、残念ながら富士山には雲がかかっており、サーキットから美しい姿をおがむことはできなかった。

96号車は公式練習を20番手のタイムでセッションを終え、灼熱の富士での予選に向けて準備を淡々と整えていた。

ピットウォークでは、くま吉と高木選手の2ショットをパシャリ。「かわいい〜!」と言いながら何回もシャッターを切っていたら、高木選手に「誰が可愛い?もっと言って!もっと!」とせがまれてしまった。新田選手も高木選手も、かっこいいと可愛いをどちらも兼ね備えたハイブリッドな存在だ。

公式予選は、コースコンディションの関係で合算方式ではなくなり、Q1を高木選手が担当。Q2を新田選手が担当して、マシンを22番手につけた。

ちなみに今回の富士では、『にしたんクリニックレースアンバサダーアワード2024コスチュームディビジョン』先行投票が現地で行われた。WinGの3人はコスチューム大賞獲得に向けて、ファンの方々へ呼びかけをしており、先行投票に協力してくれた方々には、WinGからの特別なプレゼントが手渡された。かなり豪華なプレゼントで、チームの本気度が伺える。

日曜日のピットウォーク後には、8月8日にお誕生日を迎える、影山監督のバースデーパーティーが、チーム内で密かに開催された。

少し恥じらいながらも、ケーキを受け取った影山監督は「61ちゃいだぞ」と後で赤ちゃん言葉で教えてくれた。

そんなおちゃめな影山監督は、皆さんもよくご存知の通り、今も昔もかなりのモテ男だ。

今回、少しだけ影山監督の初恋について聞くことができた。

初恋は幼稚園の頃に遡るという。「おませさんだったんですね。少し早くないですか?」と聞くと「誰でも初恋はそのくらいじゃないか?今でも鮮明に覚えているよ。昔のことは覚えてるんだけど、最近のことはめっきりだめだ」と冗談とも本気ともとれるようなお顔で話し始めてくれた。

気になる初恋のお相手は◯◯子ちゃん。

「かわいかったんだ。ある時、一緒にブランコに乗ろうって誘ったんだ。勇気を出してね。なのに、"いい"ってフラれちゃった」と昔を振り返って、影山監督は語った。

「それからというもの、フラれるのが怖くなっちゃってね。トラウマだよ。その後は、誰もブランコに誘えなくなっちゃったのを覚えてる」

モテ男の初恋は意外にも、ブランコに乗ることをフラれてしまったという苦い記憶だったようだ。小学校に上がると、その初恋のお相手は別の学校に行ってしまい、それっきり。

「次に恋をするまでには時間がかかった」と何とも可愛らしい幼少時代のお話を聞くことに成功したわけだが、それ以降の青年時代に関しては、また別の機会にしっかりとディープに聞くことにした。

13時から、ウォームアップ走行が開始。かなりの暑さの中、14時30分にレースがスタートした。96号車は22番手から、スタートドライバーの新田選手によりメキメキと順位をあげていたが、22周目前後にラジエーターにホイールのバランスウェイトが刺さり、破損。マシンをピットに入れざるを得なくなってしまい、メカニックの方々が懸命に作業に取り組んだが、残念ながらリタイアとなってしまった。

次戦は再び、舞台を鈴鹿サーキットへと移す。恐らくまた、かなり暑くなることが予想されるが、得意の鈴鹿で今回の悔しさを晴らすため、チーム全員で更に団結して頑張りたい。