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【2024年Rd.6菅生】雨に翻弄された週末とレーサーの本音!?

9月21日・22日に行われたSUPER GT Rd.6 SUGO 300kmRACE。
9月にしては珍しく気温が低く、冬コスチュームを着用しているレースアンバサダーも見かけるほどだったが、WinGの3人は、寒い中夏コスチュームでも笑顔を見せて頑張ってくれていた。

土曜日は朝から雨が降り、公式練習は6度の赤旗が出された。スリップするマシンが多く見られる中、96号車は大きな事故なく11番手のタイムでセッションを終えた。

予選が近づくにつけて雨は強まり、Q1の開始が10分ディレイし、そこからまた更に10分ディレイ。雨が弱まるのを待っていたのだろうが、最終的には予選の中止が決定。公式練習の順位が決勝グリッドのポジションとなることが確定した。

予選が中止になってしまった分、ファンサービスの一環として急遽本日2度目のピットウォークが開催。
96号車K-tunes Racingも、オリジナルグッズが雨に濡れてしまわないように、みんなで協力して内職をし、グッズをドライバーの2人からファンに手渡した。

日曜日も朝からかなりの雨に翻弄され、ドライバーズアピアランスもディレイ。ウォームアップ走行もディレイとなってしまう程の雨量だったが、それも悪いことだけではなかった。一瞬のことで、残念ながら写真に収めることは出来なかったものの、石井チーム代表と高木選手の相合傘を見ることが出来たのだ。

2人が濡れないように、肩を寄せ合いながら歩く。そんなほっこりする光景を目撃した、何人かのラッキーなスタッフが「可愛い〜」と声を上げると、高木選手は少し照れた様子で「石井さんは、身体が無駄に大きいんだよ」と悪態をついていた。そんなところも可愛らしい。

コース上は川のようになり、雨も止む様子が全く感じられない中、これではF4は走らせられないよなぁと誰もが思っていたが、まさかのF4がセーフティカー先導でスタート。

強い雨の中のレースは、ドライバーとしてどんな気持ちなのか、好きな人はいるのか?と純粋に、その場にいらっしゃった影山監督にお聞きしたところ、次のように語ってくれた。「好きなわけないよ。面倒なだけだ。コーナーじゃないところがコーナーになったりするからね」

雨が得意な方はいるのか?と更に尋ねてみると、「得意だって答える人もいるかもしれないね。でもきっと、強がってそう答えているだけだね」とニヤリと笑って返された。

誰もが心配そうにモニターを見つめる中、影山監督は
「でも、こんな雨だとしても、やるってなったらやらないといけない。ここで自分の力を見せつけて、この業界で生き残らないといけないんだ。それにはどんな状況下でも、力を示すことが絶対なんだ」と教えてくれた。

影山監督も、きっとそうしてここで生き残ってきたんだと改めて思わされたコメントだった。
やっぱり、命をかけてレースをするドライバー、その命を預かってレースをサポートする監督やエンジニア、メカニックの方々は最高にかっこいい。

スタート進行の前後には雨が止み始め、SUPER GT Rd.6菅生でのレースはセーフティカー先導でスタート。96号車はスタートドライバーの新田選手により、白熱したバトルを展開していたが、他車との接触でリタイアせざるを得なくなってしまった。ポイント圏内で争っていただけに、残念な結果となってしまったが、新田選手に怪我がなくて本当によかった。

レース後に、影山監督は「食べないとやってらんないよ!」とスナック菓子を食べて鬱憤を晴らしている様子だった。
ワイルドでお色気たっぷりな影山監督だが、あんぱんやお菓子を食べている姿をよく見かける。
「何か飲まれますか?」と聞くと「いちごミルクあるか?」と、用意がない飲み物をこの日は頼まれてしまった。
次回以降は、必ず忘れずにいちごミルクを懐に忍ばせて、影山監督を喜ばせたいと心に誓った。

悔しい結果となってしまった今回のレースだが、諦めなければいつかみんなで素晴らしい景色を掴むことができると信じて、次戦のオートポリスに期待を膨らませたい。
今回の最後の締め写真はWinGのあすみんとちゅまるのお二人。
(スタッフの間であすみんがちゅまると似ていると話題でした)