K-TUNES RACING

2024 Rd.2 Preview新しい3時間レース初登場となる第2戦
今シーズンの富士は、得意か? 苦手か?

開幕戦を6位入賞という形で終えて3週間、SUPER GTは第2戦を迎える。恒例のゴールデンウィークの富士スピードウェイは、例年と同じ5月3日(金)に公式予選、5月4日(土)に決勝レースが行われる。

開幕戦では新しい予選方式に関わり、スタートタイヤがQ1とQ2で使用したものとなり、その耐久性が不安視された。基本的には予選という最もハードな走行を2度こなしたタイヤで、スタートから最少周回数まで走り切らなければならない。新田守男選手はスタートしてからあえてタイヤの負担を最小限に抑え、タイヤをドライバー交代まで持たせるようなドライビングを展開している。
その結果、ドライバー交代までラップタイムは低下することなかった。新田守男選手自身はマシンを降りた後、「もう少し走れたと思う」とコメントしている。つまり、もう少しペースを上げても良かった、ということだ。こうしたデータは今後シーズンが進んでいくに従って、データが形成されていくことだろう。
タイヤの耐久性については、走行距離だけでなく、温度にも大きく左右される。初夏のような暑さの開幕戦に対して、今回の富士はどんなコンディションになるのだろうか?? 天気予報によれば雨はなく、開幕戦よりも涼しい天気になりそうだ。

レースは3時間。周回数ではなく、スタートから3時間が経過した後にチェッカーフラッグが振られることになる。通常のタイムレースでは、チェッカーを受けなければ完走にはならないのだが、SUPER GTでは優勝したマシンの周回数の75%を超えていれば、チェッカーを受けなくても完走扱いになる。
ちなみに昨年の第4戦は100周のレースだったが、途中の赤旗中断を除けば約3時間であり、スムーズなレース展開となれば100周前後の周回数となることだろう。
ピット作業は、燃料補給が伴うものが2回、義務づけられている。GTA-GT300クラスのマシンが得意なレーススタート直後の少量の燃料補給=スプラッシュは、5周目以降に制限されていて、それ以前ではピット作業義務を消化できない。
また第3ドライバーを登録することが可能となっていて、実際GT300クラスの11台のマシンが3名でのエントリーとなっている。K-tunes Racingは新田守男選手と高木真一選手の2名で戦う。
3時間、100周前後のレースということもあり、タイヤ交換やピット作業のタイミングは幅広い戦略が適用可能だ。ただLEXUS RC F GT3は、タイヤの磨耗や燃費の面で軽量なGTA-GT300のマシンに対して不利で、大胆な戦略は立てにくい。昨年までの450kmレースがそうだったように、2度のピット作業のタイミングはレースを均等に3分割した形がスタンダードということになるだろう。
開幕戦ではタイヤ無交換のマシンがポジションを大きく上げたが、同時にレース後半でのラップタイムの落ち込みは大きかった。富士スピードウェイはオーバーテイク可能なコースであり、レース終盤に大きな展開が待っているかもしれない。

K-tunes Racingは2022年には富士で2戦ともに入賞という好成績を残しているものの、2023年は2戦ともに下位に沈んでしまっている。8月にも同じフォーマットで戦う第4戦があるだけに、しっかりと結果を残しておきたいところ。さて今シーズンの富士はどんな戦いが待ち受けているのだろうか??


(過去データ)
K-tunes Racing 富士大会 戦績

2023年 第2戦 FUJI GT 450km RACE

2023年5月3日(水)〜4日(木) 富士スピードウェイ
ドライバー 新田守男選手 / 高木真一選手
公式予選 Q1 A組11位 →予選21位
決勝レース 22位 54Laps 優勝した#7に2分39秒726差

2023年 第4戦 FUJI GT 450km RACE

2023年8月5日(土)〜6日(日) 富士スピードウェイ
ドライバー 新田守男選手 / 高木真一選手
公式予選 Q1 B組 3位 Q2 12位
決勝レース 23位 89Laps 優勝した#11に4Lap遅れ

2022年
第2戦公式予選3位決勝レース6位
第4戦公式予選6位決勝レース5位
2021年
第2戦公式予選13位決勝レース14位
第8戦公式予選19位決勝レース19位
2020年
第1戦公式予選8位決勝レース11位
第2戦公式予選26位決勝レース23位
第5戦公式予選7位決勝レース26位
第8戦公式予選4位決勝レース22位
2019年
第2戦公式予選12位決勝レース16位
第5戦公式予選25位決勝レース15位
2018年
第2戦公式予選18位決勝レース14位
第5戦公式予選17位決勝レース10位