K-TUNES RACING

2024 Rd.3 Preview富士の借りを鈴鹿で返す!
得意のコースで表彰台へ!!

6月1日(土)〜2日(日)に行われるシーズン第3戦は、例年通りの鈴鹿サーキット。今回のレースも前戦に続いて、2度目の3時間レース。前戦では3時間で117周、約534kmという走行距離だった。富士スピードウェイと鈴鹿サーキットはコース特性は全く違うのだが、平均速度は近いので、大きなトラブルがなければ500kmを超えることになるだろう。ちなみに8月の第5戦は350kmレースという設定なので、様相は違ったものになるだろう。

衝撃的なタイヤバーストによって、勝負権を失った第2戦富士。レースペースも良く、好結果を出すことができそうな予感があった。それがタイヤバースト、そしてピットに戻るまでのスロー走行によるロスタイムは、あまりにも大きかった。
タイヤバーストの場合、まだホイールにタイヤが残ってしまっていると、フェンダー内部を叩く可能性があり、高速で走行するとサスペンションやブレーキシステムなどが破損につながる。それを避けるためにもスロー走行する他はなく、ロスタイムは大きくなる。実際に96号車は170秒ものタイムを失った。これは約2周近い。

他の3台のダンロップユーザーも、同じように左リヤタイヤをバーストさせてしまっているので、K-tunes Racing特有の問題ではないと言っていいだろう。そういう意味では、よりマッチしたスペックのタイヤを選択するしかない。
ただし鈴鹿サーキットは、富士スピードウェイよりもはるかにタイヤへの負担が大きいサーキットである。それはハードなコーナーがいくつもあるからだ。それがドライバーにとって鈴鹿サーキットの楽しいシーンに違いないのだが、タイヤにとっては苦しいシーンとなるのだ。
さてLEXUS RC F GT3が得意とする鈴鹿サーキットだが、そこで速さを発揮するためにはコンディションにマッチしたタイヤがとても重要だ。現時点(5月24日現在)の天気予報では25℃前後の曇り空という予測が多く、もしかすると梅雨入り前後の曇天ということなのだろう。気温以上に蒸し暑い体感温度となりそうだが、タイヤにとっては路面温度が急激に上昇することなく、過ごしやすいかもしれない。

レース距離が長いので、どうしてもGTA-GT300マシンが優位になる。燃費などのメリットからピット戦略を柔軟に立てることが可能で、例えば他車のアクシデントのタイミングでイレギュラーのピット作業とすることでロスタイムを小さくすることもできる。ただし今シーズンのBoP(性能調整)でFIA-GT3との重量差は小さくなっているので、昨年までよりはその有利性は小さいことだろう。
96号車のサクセスウエイトは10kg。得意のコースで速さを見せてはいるのだが、表彰台に立ったのは参戦開始1年目2018年と2年目2019年(いずれも優勝)の2度だけ。今回表彰台に立てば、鈴鹿6年ぶりということにもなるのだ。
新田守男選手と高木真一選手がどのような走りを見せ、表彰台へ導くのか?? 注目してもらいたい。


(過去データ)
K-tunes Racing 鈴鹿大会 戦績

2023年 第3戦 SUZUKA GT 450km RACE

2023年6月3日(土)〜4日(日) 鈴鹿サーキット
ドライバー 新田守男選手 / 高木真一選手
公式予選 Q1 A組12位 21番手スタート
決勝レース 22位 54Laps 優勝した#7に2'39.726遅れ

2023年 第5戦 SUZUKA GT 450km RACE

2023年8月26日(土)〜27日(日) 鈴鹿サーキット
ドライバー 新田守男選手 / 高木真一選手
公式予選 Q1 A組 8位 Q2 2位
決勝レース 8位 70Laps 優勝した#18に1周遅れ

2022年
第3戦公式予選2位決勝レース7位
第5戦公式予選12位決勝レース25位
2021年
第3戦公式予選No time決勝レース17位
2020年
第3戦公式予選12位決勝レース28位
第6戦公式予選1位決勝レース5位
2019年
第3戦公式予選2位決勝レース1位
2018年
第3戦公式予選1位決勝レース1位