K-TUNES RACING

2024 Rd.6 Preview安定して予選上位を獲得してきたSUGO
今年こそ速さを活かして表彰台へ

2022年の予選、サクセスウエイトの不足で予選2位のタイムが抹消されてしまった。それを2023年、文字通りリベンジを果たし、見事ポールポジションを獲得した。K-tunes RacingとLEXUS RC F GT3にとって、スポーツランドSUGOは速さを発揮できるステージのひとつ。とくに予選で上位に顔を出すのは毎年のことだった。

2020年から使用しているダンロップタイヤと、SUGOのマッチングが良好なのだろう。今回のレースは、これまで通りの300km。3時間レースや350kmレースという長距離化されてきた2024年シーズンだが、開幕戦の岡山、最終戦のモテギと、今回のSUGOだけが300kmのフォーマットのまま継続となっている。
周回数はGT500が84周なので、GT300では79周というのが昨年の結果だった。1人のドライバーの最少周回数は28周という計算になる。 K-tunes Racing 96号車はここまで7ポイントを獲得、サクセスウエイトは14kgとなっている。
今シーズンからサクセスウエイトの係数が×3から×2へ、さらに上限が100kgから50kgと半減したこともあって、フルウエイトを積むマシンが7台となっている。だが、その効果は薄いようで重いウエイトを積みながらの上位入賞が目立つ。14kgと軽量なアドバンテージを活かして、上位入賞を狙いたいところだ。

昨年のSUGOは、ポールポジションからスタートしたものの、ピットインのタイミングが赤旗中断と重ねられたライバルたちに優位に作用し、さらに終盤のタイヤパフォーマンス低下もあり7位入賞に。そのまま順当にレースが進めば優勝の可能性さえあったレースなだけに、レース後のk-tunes Racingは、チーム全体に悔しさが充満していた。
本当であれば鈴鹿で新しい予選方式がスタートする予定だったのだが、大会が延期となってしまったため、今回のSUGOからとなった。GT300クラスの予選では、予選Q1の組分けを無くし全車が同じ枠の中でタイムアタックを行う。その上位14台が予選Q2のグループ1に、15位以下がグループ2へと振り分けられる。これまでの予選Q2では各組上位8位までだったので、実質的に2台が減って狭くなった。
気になるのは予選Q1でしっかりとタイムアタックを行えるのか?? ということ。そもそもQ1を組分けしていたのは台数が多くクリアラップが取りにくかったため。とくに岡山やSUGOのような短めのコースでは、その傾向が強くなる。予選Q1の時間に、これまでよりも長い20分間が充てられるが、普通のコンディションであれば予選終了間際のほうがタイムが出やすいので、終了間際に多くのマシンが集中する可能性が高い。

そのあたりの駆け引きやチームとして戦略的な判断も、重要になってきそうだ。ここで96号車にとって、Good Newsがある。それは今回のレース、リストリクターのサイズが拡大されたことだ。SUPER GTではマシンの性能を揃えるためにBoP(性能調整)が行われているが、そのひとつであるエンジンのエアリストリクター(吸気量を制限するための器具)のサイズが38mm×2から40mm×2へと拡大されたのだ。これは面積にすると10.7%ほどの拡大になる。
同時に最低重量も20kg増えてしまっているのだが、エンジンパワーが出ることは間違いない。レースでどんな走りが展開されるのか? 楽しみだ。あとは気になる天気だが、予報によれば残暑も緩み、気温は25℃前後の過ごしやすいものになりそうだ。これはタイヤにとっては負担が軽くなる方向だが、96号車にとって果たして有利に働くのかどうか……。
AUTOBACS SUPER GT 2024 第6戦は宮城県スポーツランドSUGOで、9月21日(土)〜22日(日)に開催される。併催されるFIA-F4もシーズン終盤に向けたラストスパート。将来のトップドライバーを目指す若きドライバーたちの活躍も注目される。観戦しやすい季節を迎え、チャンスがあればぜひスポーツランドSUGOに足を運んで欲しい。


(過去データ)
K-tunes Racing SUGO大会 戦績

2023年 第6戦 SUGO GT 300km RACE

2023年9月16日(土)〜17日(日) スポーツランドSUGO
ドライバー 新田守男選手 / 高木真一選手
公式予選 Q1 A組4位 Q2 1位→タイム抹消
決勝レース 8位 78Laps 優勝した#52に1Lap遅れ

2022年
第6戦公式予選タイム抹消27位決勝レース9位
2021年
第5戦公式予選8位決勝レース8位
2020年
開催なし                                        
2019年
第7戦公式予選18位決勝レース3位
2018年
第6戦公式予選24位決勝レース14位