2024 Rd.7 Preview2戦連続の不運なリタイヤを吹き飛ばせるか?!
シーズン終盤へ重要なカギを握る一戦
AUTOBACS SUPER GT 2024は、第7戦オートポリスを迎える。全8戦のシリーズだが、今シーズンは第5戦鈴鹿が12月へと延期されたことで、最終戦の直前ではない。そこが例年とは少し事情が異なる。
レース距離は今年3回目となる3時間レースだ。5月の富士、6月の鈴鹿に続くことになるのだが、LEXUS RC F GT3にとって相性の良いオートポリスだけに、良い結果に期待したいところだ。
昨年は450kmだったのだが、レース時間は4度のFCYが入っておよそ3時間だったので、トラブルなくレースが進行すればGT300クラスでも100周を超えるような長距離レースとなることだろう。
いつもの秋をやっと迎えた10月だが、気温が下がりNAエンジンにとって基本的に優位なポイントでもある。高温下では空気密度が低下し、圧縮するターボエンジンのパワーダウンは小さい。LEXUS RC F GT3はノンターボなので、夏場のパワーダウンが大きかった。寒くなれば本来のパワーが発揮できるということだ。
オートポリスは阿蘇山系の中に位置し、元々の地形を活かしたアップダウンの大きなコースレイアウトが特徴だ。高低差57m、最大斜度10%(角度でいえば約5.7度)というのは、一般的なレーシングコースとしてはかなりユニーク。それはオートポリスがアマチュア会員向けをターゲットに、楽しめるコースとして設計開発されたことに起因しているのだろう。
最もユニークなのはジェットコースターストレートという、タイトコーナーから10%の傾斜で下る短いストレート。国道の最大斜度が9%以下なので、それ以上に強烈な下り坂を全開で加速していく。そして次のコーナーに向けてハードブレーキングが必要になる。残念ながら映像では伝わりにくいのだが、実際にコースサイドに行ってみると、その迫力はピカイチだ。
2023年のオートポリスは、K-tunes Racingが2018年にSUPER GTに参戦を開始して以来、史上初のリタイヤを記録したレースだった。実際のリタイヤはそれ以前に3度あったのだが、いずれもレース後半まで走行しており、リタイヤしたものの記録上は完走扱いだったからだ。それでも、100%という完走率を割る機会となってしまったレースは、やはりインパクトがあった。
しかし2024年シーズン、K-tunes Racingは8月の富士、9月のSUGOと、2戦連続でリタイヤを喫している。いずれもアンラッキーな内容でのリタイヤとはいうものの、この厳しい流れをひっくり返すには、やはり結果を出すしかない。現在のドライバーランキングは15位。開幕戦と第3戦で得た7ポイントしかないのだから、仕方ないことだ。
2018年には優勝、2021年に2位表彰台という結果が残っている。今シーズン残り3レース、終盤での追いあげのためにも、今回のオートポリス大会は重要な一戦となる。
(過去データ)
K-tunes Racing オートポリス大会 戦績
2023年 第7戦 AUTOPOLIS GT 450km RACE
2023年10月14日(土)〜15日(日) オートポリス
ドライバー 新田守男選手 / 高木真一選手
公式予選 Q1 A組7位 Q2 12位
決勝レース リタイヤ
第7戦 | 公式予選 | 21位 | 決勝レース | 8位 |
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第6戦 | 公式予選 | 5位 | 決勝レース | 2位 |
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開催なし |
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第6戦 | 公式予選 | 8位 | 決勝レース | 5位 |
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第7戦 | 公式予選 | 10位 | 決勝レース | 1位 |
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