K-TUNES RACING

2024 Rd.8 Previewオートポリスの 勢いをもてぎに投入
意外な相性の良さでさらに上を目指す

AUTOBACS SUPER GT 2024シーズンも、いよいよ残り2戦。11月2日(土)〜3日(日)に第8戦が栃木県モビリティリゾートもてぎで開催される。当初の予定では最終戦だったのだが、第5戦鈴鹿が12月へ延期されたことで、7戦目ということになった。残念なお知らせとしては、最終戦ではなくなったことでグランドフィナーレが実施されないことだろう。暗くなったもてぎでライトアップされたパレードなどを楽しみにしていたもてぎフリークは、最終戦鈴鹿へと足を伸ばすしかない。

第7戦オートポリスで久々の表彰台に立ったK-tunes Racingは、その勢いをもてぎにつなげたいところ。ここ数シーズン、はっきりと低迷していたパフォーマンスを一気に挽回するチャンスにも思える。
モビリティリゾートもてぎ(以前はツインリンクもてぎという名称だった)は、ホンダが所有する2つのサーキットのうちのひとつ。もうひとつはもちろん鈴鹿サーキットだ。自動車メーカーが2つのインターナショナルサーキットを所有しているのは、世界でホンダだけだ。

1990年代に新設されたもてぎのロードコースは、直角コーナーを短いストレートで繋げた、いわゆるストップ・アンド・ゴーのレイアウトになっている。ドライバーはハードブレーキングとフルスロットルを繰り返すことになる。こういうサーキットで有利なのは、エンジンパワーがあり、軽量なマシンだ。つまりLEXUS RC F GT3にとって、得意なコースではない。
だが意外にも戦績は悪くはない。昨シーズンも予選9位、決勝5位という好成績を挙げた。新田守男選手も「とくに苦手な意識はない」という。このあたり、ベテランドライバーらしい判断とマネージメントが効いているのかもしれない。タイヤとブレーキにとって厳しいコースだけに、それをどう使っていくかが最終的な結果につながっているのか??

今回のレースは300km。実は最終戦となる鈴鹿も300kmへと変更となっているので、終盤2戦はいずれも300kmという、スタンダードな距離となる。結果として作戦的には変化球は使えず、シンプルにならざるを得ない。いわば正攻法のレースを実力でもぎ取る必要があるわけだ。
いつもSUPER GT最終戦は寒いという印象が強いのだが、現時点での天気予報によれば、朝晩は冷え込むものの、日中の気温は前戦オートポリスと変わらない。つまりタイヤのパフォーマンスを考えると、オートポリスでの快走がそのまま維持されることになる。
11ポイントを上乗せし、ドライバーズポイントが合計18ポイントとなったK-tunes Racingですが、今回のもてぎは最終戦のひとつ前。つまりサクセスウエイトのレートが2倍から1倍へとなり、96号車は14kgから18kgへとわずかに増えるだけ。オートポリスの延長を期待できそうだ。
AUTOBACS SUPER GT 2024 第8戦は、11月2日(土)〜3日(日)、栃木県モビリティリゾートもてぎで開催される。


(過去データ)
K-tunes Racing もてぎ大会 戦績

2023年 第8戦 MOTEGI GT 300km RACE

2022年11月04日(土)〜05日(日) モビリティリゾートもてぎ
ドライバー 新田守男選手 / 高木真一選手
公式予選 Q1 B組3位 → Q2 9位
決勝レース 5位 59Laps 優勝した#88に38秒520遅れ

2022年
第8戦公式予選15位決勝レース6位
2021年
第4戦公式予選22位決勝レース13位
第7戦公式予選12位決勝レース14位
2020年
第4戦公式予選6位決勝レース4位
第7戦公式予選13位決勝レース17位
2019年
第8戦公式予選17位決勝レース3位
2018年
第8戦公式予選12位決勝レース10位