GT WORLD CHALLENGE ASIA 2024 Japan CUP Rd.3-4 Report
2024.6.22-23
富士スピードウェイ山脇/高木組が2戦ともにポール・トゥ・ウィン
第3戦では96号車との1-2フィニッシュを飾る
LEXUS RC F GT3 #96第3戦ではついに2位表彰台に立ち
雨の第4戦ではトップを快走する
富士スピードウェイのある東海地区が梅雨入りしたのがレースウィークの金曜日。その日は豪雨で走行もままならないほどの状況だった。
GT3クラスのエントリーは8台。前戦からわずか2週間しか経っていないが、セッティングを見直した96号車。しかし、それを十分にチェックする時間のないまま、予選に突入することになった。しかも土曜日は曇りとなり、前日までのウエットのセットアップから戻すことも必要となった。
末長一範選手が担当する予選Q1、6位を獲得。走り慣れた富士のコースであっても、GT3マシンでの経験が十分とはいえず、苦戦を強いられているようだ。予選Q2では新田守男選手が担当、トラックリミット(コースの外を走行)と判定され、なんと3度のタイム抹消。それでも2位を獲得した。
午後の第3戦、スタートは末長一範選手で6位をキープして新田守男選手へ交代。そこから快走をみせて2位でチェッカーを受けた。96号車にとって初の表彰台によって、K-tunes Racingの1-2となった。
翌日の第4戦は、未明からの雨で路面はウエット。新田守男選手はオープニングラップでトップに立つと、レースをリードしていく。しかし雨が止み、急速に路面が乾くとペースダウンし、5位に。
スリックタイヤの末長一範選手へと交代。まだ滑る路面で安定した走りを見せ、4位でチェッカーを受けた。
Ferrari 296GT3 #982戦ともにポール・トゥ・ウィン!
SUGOでの借りをしっかりと返した
SUGO大会で2戦ともに2位となった98号車は、雪辱を果たすべく富士大会へ。予選では持ち前の速さを発揮し、2戦ともにポールポジションを獲得。
第3戦では5周目にオーバーテイクを許すも、高木真一選手への交代時に見事逆転に成功、初優勝を手にすることになった。
雨の影響が残った第4戦、高木真一選手は乾くと判断しスリックタイヤでスタート。しかしまだグリップせず、1周目に7位にまで後退。路面が乾きペースが回復すると、11周目にトップに復帰。交代した山脇大輔選手のペースも速く、2位に約1分という大差を付けて優勝を果たした。
GR SUPRA GT4 #97結果は2戦ともにクラス5位だが
永井選手のスキルアップは着実
走れば走るほどタイムアップしていく永井良周選手は、果たしてどこまで速くなるのだろうか??コーチはチームメイトでもある影山正彦選手だが「コーナーひとつずつの個別のアドバイスはしていない」という。まずは基礎となる走らせ方を磨くという、影山流の指導法が功を奏している。
マシンのセットアップについても、速さではなく、まずは走りやすさを求め、永井良周選手のスキルアップを促すという、影山流の考え方となっている。
公式予選、Q1の永井良周選手はクラス5番手。それでもこの週末の自己ベストを約2秒も上げてみせた。Q2の影山正彦選手もクラス5番手となった。
永井良周選手は「前のクルマについていって、バトルがしたいですね」と決勝レースを前にして語ってくれた。3戦、しかし永井良周選手は、やや慎重なスタートとなり、前のマシンから離れてしまう。ペースは悪くないが、追いつくことはできない展開に。影山正彦選手に交代しても、その差を詰めることができず、クラス5位でフィニッシュ。
雨上がりの第4戦、影山正彦選手のスタートで前車を追走したが、オーバーテイクはできず、11周目に永井良周選手へ交代。同時に交換したタイヤは乾く路面を見通したスリックではなく、あえてレイン。「また雨が振りそうな感じもあったし、まだスリックでは滑る状況だった」という影山正彦選手の判断からだ。
当初は周囲と同じペースで走っていたものの、路面が乾くと当然ながらレインタイヤは音を上げ、クラス5位に留まった。
リザルトFANTEC GT World Challenge ASIA 2024 Japan CUP 第3戦
6月22日(土) 富士スピードウェイ
GT3
Pos. | Car No. | Machine | Drivers | Laps | Time / Gap | Best Lap |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | 98 | K-tunes Racing Ferrari 296 GT3 |
山脇大輔/高木真一 | 33 | 1:01'29.322 | 1'39.742 |
2 | 96 | K-tunes Racing Lexus RC F GT3 |
末長一範/新田守男 | 33 | 33.687 | 1'40.164 |
3 | 55 | Team MACCHINA McLaren 720S GT3 |
植松忠雄 | 33 | 36.287 | 1'41.723 |
4 | 9 | BINGO Racing Corvette C7 GT3-R |
武井真司/MOTOKI | 33 | 36.591 | 1'41.268 |
GT4 SAクラス
Pos. | Car No. | Machine | Drivers | Laps | Time / Gap | Best Lap |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | 39 | TOYOTA GAZOO Racing インドネシア Toyota GR Supra GT4 EVO |
ハリダルマ・マノッポ/卜部和久 | 31 | 1:02'48.413 | 1'48.251 |
2 | 82 | SUNRISE BLVD Porsche 718 Cayman GT4 RS Clubsport |
牧野善知/藤原大暉 | 31 | 0.310 | 1'47.830 |
3 | 38 | 和歌山トヨタwith HOJUST Racing Toyota GR Supra GT4 EVO |
樋口紀行/末廣武士 | 31 | 4.895 | 1'48.000 |
5 | 97 | K-tunes Racing Toyota GR Supra GT4 EVO |
永井良周/影山正彦 | 30 | 1 Lap | 1'49.828 |
リザルトFANTEC GT World Challenge ASIA 2024 Japan CUP 第4戦
6月23日(日) 富士スピードウェイ
GT3
Pos. | Car No. | Machine | Drivers | Laps | Time / Gap | Best Lap |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | 98 | K-tunes Racing Ferrari 296 GT3 |
山脇大輔/高木真一 | 30 | 1:03'34.727 | 1'45.470 |
2 | 55 | Team MACCHINA McLaren 720S GT3 |
植松忠雄 | 30 | 1'00.763 | 1'46.277 |
3 | 7 | Comet Racing Ferrari 296 GT3 |
山﨑裕介/辻子依旦 | 30 | 1'00.964 | 1'44.822 |
4 | 96 | K-tunes Racing Lexus RC F GT3 |
末長一範/新田守男 | 30 | 1'42.381 | 1'48.281 |
GT4 SAクラス
Pos. | Car No. | Machine | Drivers | Laps | Time / Gap | Best Lap |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | 82 | SUNRISE BLVD Porsche 718 Cayman GT4 RS Clubsport |
牧野善知/藤原大暉 | 28 | 1:01'58.799 | 1'53.602 |
2 | 50 | YZ Racing BMW M4 GT4 |
藤井優紀/加納政樹 | 28 | 0.928 | 1'53.038 |
3 | 39 | TOYOTA GAZOO Racing インドネシア Toyota GR Supra GT4 EVO |
ハリダルマ・マノッポ/卜部和久 | 28 | 4.466 | 1'57.809 |
5 | 97 | K-tunes Racing Toyota GR Supra GT4 EVO |
永井良周/影山正彦 | 27 | 1 Lap | 2'00.457 |