K-TUNES RACING

ONLINE SHOP

GT WORLD CHALLENGE ASIA 2024 Japan CUP Rd.5-6 Report
2024.7.6-7
鈴鹿サーキット
96号車がついに今シーズン初優勝を挙げる
第6戦では98号車が3勝目で王者獲得へ王手

LEXUS RC F GT3 #96第5戦で圧巻のポール・トゥ・ウィン
RC F得意の鈴鹿での快走に湧く

蒸し暑い梅雨の真夏日、その不快な感触を吹き飛ばすようなレースを、96号車は見せてくれた。前回の富士大会で98号車との1-2フィニッシュを達成し、残す目標は自身の優勝。そして、その目標は土曜日の第5戦で達成することなった。
予選では末長一範選手が5位。決勝は繰り上がりで4位からのスタートとなった。前半を担う末長一範選手はトップグループからやや遅れたものの、4位のポジションをキープ。そしてGT3クラスでは最も早い11周目にドライバー交代。
交代した新田守男選手は5位でコース復帰すると、いきなりハードに攻めていく。後でドライバー交代するマシンがコースに戻る前にオーバーテイクするためだ。その目論見通り、全車がドライバー交代を終えた14周目に2位に。15周目にはついにトップに立った。
ハイペースでチェッカーフラッグまで走り抜け、96号車は初優勝を飾った。第6戦では予選2位から新田守男選手がスタート。トップの98号車から少しずつ離されていったが、15周目のドライバー交代も上手くクリアした。
しかし19周目の1コーナーで後続のマシンに追突されてスピン。それでもすぐにコース復帰。レースペースが心配されたが影響はなかったようで、トップを走る98号車と同等のタイムで周回し、2位でゴールを迎えた。
K-tunes Racingとしては、96号車と98号車が順位を入れ換えて、2戦ともに1-2フィニッシュを達成。この週末を完全に制した形で、鈴鹿大会を終えることになった

Ferrari 296GT3 #98不運な第5戦で優勝を逃したものの
第6戦を勝ち取りチャンピオンへ着々

第5戦の予選、山脇大輔選手は最後のアタックで逆転のポールポジションを記録した。しかしイエローフラッグが出ていたことからタイムを抹消、5グリッドダウンも加わり、9位からのスタートとなった。
そうした不運も吹き飛ばせる速さがあった。ファステストを連発しながら順位を上げると、交代した高木真一選手は2位へ。最終的に96号車にわずか追いつかなかったが、1-2フィニッシュを手にした。
第6戦はポールポジションから1度もポジションを落とすことなく、2位となった96号車に約50秒もの差をつけて優勝。チャンピオン争いでも差を拡げ、最終大会となる岡山で、早ければ第7戦で王者に輝く可能性がある。

GR SUPRA GT4 #97難コース鈴鹿でタイムを削り続け
進化を見せた永井選手の走り

岡山国際サーキットでのN1-86レースしか経験のない永井良周選手にとって、開幕戦のSUGOも、前戦の富士も、初めてのレースだった。それでも、パートナーである影山正彦選手が「走るたびにタイムを上げて目標タイムをクリアするのは、本当に凄いと思います。なにより、落ちついて安定した走りをしていることが、その進化につながっているんだと思います」とコメントするように、その進歩は著しい。
それが果たして難コース、鈴鹿でどうなるのか??3つめの初コースでの永井良周選手の走りは注目すべきものだった。
前回の富士、そしてOKAYAMAチャレンジカップを挟んで、3週連続のレースというのはアマチュアドライバーにとっては厳しい状況。さすがに疲れは残っているようで、いつもとは少し印象が違っていた。ただ難コースに挑むには、むしろリラックスできたのかもしれない。
予選前日の金曜日、1度だけスピンをしたが、結局ミスはそれくらい。「自分のペースを守って」という永井良周選手は、まずは冷静に自分をコントロールし、2つのレースを走り切った。
影山正彦選手のタイムを見ればわかるように、97号車はまだライバルたちに対抗するだけの速さを手に入れていない。そのため結果はいずれもクラス最下位となってしまっている。
次戦は最終戦の岡山大会。永井良周選手にとっては既知のコースだけに、マシンのセットアップとともに、ライバルたちと競うレースが見られる可能性が十分に考えられる。

リザルトFANTEC GT World Challenge ASIA 2024 Japan CUP 第5戦
7月6日(土) 鈴鹿サーキット

GT3 PAクラス

Pos. Car No. Machine Drivers Laps Time / Gap Best Lap
1 96 K-tunes Racing
Lexus RC F GT3
末長一範/新田守男 27 1:00'17.820 2'03.318
2 98 K-tunes Racing
Ferrari 296 GT3
山脇大輔/高木真一 27 0.828 2'02.937
3 7 Comet Racing
Ferrari 296 GT3
辻子依旦/山﨑裕介/ 27 53.686 2'06.424
4 55 Team MACCHINA
McLaren 720S GT3
植松忠雄 27 1'24.422 2'05.282

GT4

Pos. Car No. Machine Drivers Laps Time / Gap Best Lap
1 38 和歌山トヨタwith HOJUST Racing
Toyota GR Supra GT4 EVO
落合俊之/末廣武士 25 1:00'32.237 2'16.765
2 50 YZ Racing
BMW M4 GT4 G82
藤井優紀/加納政樹 25 0.839 2'13.700
3 39 TOYOTA GAZOO Racing インドネシア
Toyota GR Supra GT4 EVO
ハリダルマ・マノッポ/野中誠太 25 1.424 2'13.967
5 97 K-tunes Racing
Toyota GR Supra GT4 EVO
永井良周/影山正彦 24 1 Lap 2'17.710

リザルトFANTEC GT World Challenge ASIA 2024 Japan CUP 第6戦
7月7日(日) 鈴鹿サーキット

GT3

Pos. Car No. Machine Drivers Laps Time / Gap Best Lap
1 98 K-tunes Racing
Ferrari 296 GT3
山脇大輔/高木真一 27 1:00'19.213 2'02.848
2 96 K-tunes Racing
Lexus RC F GT3
末長一範/新田守男 27 50.006 2'03.520
3 7 Comet Racing
Ferrari 296 GT3
辻子依旦/山﨑裕介/ 27 50.916 2'06.692
4 55 Team MACCHINA
McLaren 720S GT3
植松忠雄 27 59.570 2'06.649

GT4

Pos. Car No. Machine Drivers Laps Time / Gap Best Lap
1 38 和歌山トヨタwith HOJUST Racing
Toyota GR Supra GT4 EVO
落合俊之/末廣武士 25 1:00'39.815 2'14.007
2 50 YZ Racing
BMW M4 GT4 G82
藤井優紀/加納政樹 25 2.071 2'14.715
3 39 TOYOTA GAZOO Racing インドネシア
Toyota GR Supra GT4 EVO
ハリダルマ・マノッポ/野中誠太 25 24.433 2'14.535
5 97 K-tunes Racing
Toyota GR Supra GT4 EVO
永井良周/影山正彦 25 2'32.146 2'17.416